
タクシードライバーとして働くうえで欠かせない基礎知識のひとつが「営業区域」です。営業区域はタクシーが合法的にお客さまを乗せられる範囲を示す重要なルールであり、売上や働き方にも大きく関わります。本記事では、未経験の方でも理解できるように、営業区域の仕組みやメリット、覚え方、転職時の注意点などをわかりやすく解説します。
タクシーの営業区域とは?基本の仕組みをわかりやすく解説
タクシーの営業区域とは、「その区域内で営業(お客さまを乗せること)が許可されている範囲」を指します。営業区域は国土交通省(運輸局)が定めており、都道府県単位、または複数市区町村をまとめた区域として設定されています。
営業区域が細かく決められている理由は以下のとおりです。
- 地域ごとに適切なタクシー供給量を確保するため
- 運賃体系を統一して利用者の混乱を防ぐため
- 地域交通の公平性を守るため
都市部では区域が細かく、地方では大きく設定される傾向にあります。これは地域の人口密度や交通需要が異なるためです。
タクシーは営業区域外に行ける?乗せられる?【よくある疑問】
「区域外に行ってもいいの?」という質問は、未経験の方から非常に多く寄せられます。ここでは代表的なルールを解説します。
- 区域外へ走るだけならOK
営業中にお客様を乗せて区域外へ向かうのは問題ありません。 - 区域外での「乗車」は原則NG
空車の状態で区域外を走っていても、お客様を乗せることはできません(例外あり)。 - 区域外での「降車」はOK
区域内からの乗車であれば、どこまで行っても問題ありません。 - 違反した場合はどうなる?
行政処分の対象になる可能性があります。
区域外での乗車禁止は「他区域のタクシー会社の営業機会を奪わないため」という理由があります。
タクシー営業区域を理解するメリット
営業区域を正しく理解すると、仕事の質や売上が大きく変わります。未経験の方こそ知っておきたいポイントです。
- 稼げるエリアの判断ができる
どこが需要のピークか把握でき、効率的な営業が可能になります。 - ムダな走行を減らせる
区域外に出てしまい、乗車できずに戻る時間を最低限にできます。 - 地理試験対策として重要
特に東京23区エリアの地理試験では営業区域の理解が必須です。 - 会社・乗務管理からの信頼につながる
区域ルールを守れるドライバーは評価が高くなります。
東京・大阪など主要エリアの営業区域の特徴
営業区域は地域ごとに特性があり、売上にも大きく影響します。
東京エリアの例
- 23区・武蔵野市・三鷹市で「特別区・武三地区」を構成
- 人口密度が高く、都内でも最も稼ぎやすい区域
- タクシー需要が昼夜問わず安定
大阪エリアの例
- 大阪市を中心に複数区域へ分かれる
- ミナミ・北新地など繁華街での需要が高い
- 観光需要の増加により市場拡大中
地方エリアの特徴
- 区域が広く設定されがち
- 需要が分散しているため待つ時間が長い
- 病院送迎や観光需要が中心となるケースが多い
未経験者が営業区域を覚えるコツ
営業区域は最初は複雑に見えますが、仕組みを押さえるとスムーズに覚えられます。
- 地図アプリを利用する
Googleマップで境界線を保存したり、ストリートビューで実際の景色を確認するのがおすすめです。 - 主要駅・幹線道路から覚える
境界線付近にある駅や道路を把握すると、越境を防ぎやすくなります。 - 走りながら覚える
実際に車で走ると境界線の感覚が身につきます。 - 越境してしまったときの戻りルートを決めておく
未経験者が最も困るのが「気づいたら区域外」。あらかじめ戻る道を決めておくと安心です。
転職時に必ずチェックしたい「営業区域」の選び方
タクシー会社を選ぶ際、営業区域は給与に直結する重要ポイントです。
- 需要が多い区域=稼ぎやすい
- 都市部のほうが売上は伸ばしやすい
- 観光地が多い区域は長距離が出やすい
- 区域が広すぎると移動が大変
求人票を見るときは、以下をチェックしましょう。
- 営業区域の範囲
- 乗務スタイル(流し・付け待ち・配車)
- 基地(営業所)の場所
- 区域内の需要の高さ
自分の生活圏とマッチする区域を選ぶことで、長く安定して働けます。
よくある質問(FAQ)
- 営業区域外に行っても大丈夫ですか?
区域内からの乗車であれば問題ありません。 - 区域外でお客様を乗せるのはNGですか?
原則禁止です。 - どの区域が最も稼ぎやすいですか?
都心部、特に東京23区・武三地区は需要が高い傾向にあります。 - 区域が広い会社に入れば有利ですか?
一概には言えません。需要密度が重要です。 - 区域外に出てしまったらどうすればいい?
速やかに区域内へ戻りましょう。
