飲酒しているお客様への対応とは?タクシー運転手が知っておくべき基本とトラブル回避術


未経験ドライバーでも安心して対応できる、飲酒客対応の考え方と実務ポイントを解説します。

タクシー運転手として働くうえで、避けて通れないのが「飲酒しているお客様」への対応です。
特に夜間や繁華街では、酔ったお客様を乗せる場面が多くなります。

「どこまで対応していいのか分からない」「寝てしまったらどうすればいいのか不安」
このような悩みは、未経験の方ほど強く感じやすいものです。

本記事では、飲酒しているお客様への正しい対応方法と、トラブルを避けるために知っておくべき考え方を、
未経験者向けに分かりやすく解説します。

タクシーは飲酒しているお客様を乗せてもいいのか

結論から言うと、飲酒しているという理由だけで乗車を断る必要はありません。
タクシーは公共交通機関の一つであり、飲酒後の移動手段として利用されることも多いためです。

ただし重要なのは、「安全に輸送できる状態かどうか」という点です。
会話が成立しない、意識がはっきりしていない、身の安全が確保できない場合は、
無理に乗せるべきではありません。

乗車前に必ず確認したい飲酒客チェックポイント

飲酒しているお客様を乗せる際は、乗車前の数秒で状態を確認することが重要です。

  • 会話が成立しているか
  • 自分で立って歩けているか
  • 行き先をはっきり伝えられるか
  • 車内で座位を保てそうか

これらが問題なければ、基本的には通常の乗車として対応できます。
逆に、一つでも大きな不安を感じた場合は慎重な判断が必要です。

飲酒しているお客様を乗せない方がいいケース

以下のような場合は、トラブル防止の観点から乗車を断る判断も正当です。

  • 受け答えができないほど泥酔している
  • 自力で立てない、歩けない
  • 暴言・威圧的な態度がある
  • 体調が明らかに悪そうである

無理に対応すると、事故やクレーム、法的トラブルにつながる可能性があります。
「危険を感じたら乗せない」という判断は、運転手を守る行為でもあります。

走行中に眠ってしまった飲酒客への基本対応

走行中や信号待ちの間に、飲酒しているお客様が眠ってしまうことは珍しくありません。
まずは、到着時に声掛けで起こすことが基本です。

この際、急ブレーキや乱暴な声掛けは避け、安全な場所に停車したうえで落ち着いて対応します。
軽く声をかけるだけで起きる場合は、通常通り降車対応を行います。

泥酔して寝てしまい起きない場合の正しい対処法

声掛けをしても反応がなく、完全に眠り込んでしまっている場合は注意が必要です。
タクシー運転手は、お客様の体に触れてはいけません。

無理に揺すったり、肩を叩いたりする行為は、後々「触られた」「乱暴に扱われた」
といったトラブルにつながる可能性があります。

このような場合の正しい対応は、警察を呼んで第三者として起こしてもらうことです。
警察に事情を説明すれば、適切に対応してもらえます。

これはお客様を守るためだけでなく、運転手自身を守るためにも非常に重要な判断です。
無線連絡やドライブレコーダーの記録も活用し、必ず会社の指示に従いましょう。

飲酒客とのトラブルを未然に防ぐ対応のコツ

飲酒客とのトラブルは、ちょっとした工夫で防げることも多いです。

  • 乗車時に目的地を明確に確認する
  • 丁寧で落ち着いた口調を心がける
  • 不安を感じたら早めに判断する
  • 一人で抱え込まず会社に相談する

特に未経験のうちは、「我慢しない」「無理をしない」ことが大切です。

飲酒客による嘔吐・車内汚損が起きた場合

万が一、車内で嘔吐などが起きた場合は、まず安全な場所に停車します。
その場で感情的に対応せず、会社のマニュアルに沿って行動することが重要です。

写真撮影や記録を残すことも、後の対応をスムーズにします。
対応方法は会社ごとに異なるため、入社時に必ず確認しておきましょう。

未経験ドライバーが知っておきたい会社のサポート体制

多くのタクシー会社では、飲酒客対応について研修やマニュアルが用意されています。
困ったときは一人で判断せず、無線や管理者に相談できる体制が整っています。

未経験者にとっては、「サポート体制が整っている会社かどうか」が、
安心して働けるかどうかの大きな判断材料になります。

よくある質問(FAQ)

Q. 泥酔して寝ているお客様を起こすために触れてもいいですか?

A. 触れてはいけません。声掛けで反応がない場合は、警察を呼んで対応してもらいます。

Q. 警察を呼ぶと大事になりませんか?

A. 正当な対応です。トラブル防止のためにも推奨される行動です。

Q. 夜勤は飲酒客が多くて危険ですか?

A. 確かに多いですが、正しい知識と判断基準があれば過度に怖がる必要はありません。

まとめ

飲酒しているお客様への対応で最も大切なのは、「無理をしないこと」です。
特に、起きないお客様に触れない、危険を感じたら第三者を頼るという判断は、
運転手自身を守るために欠かせません。

正しい知識を身につけておけば、未経験からでも安心してタクシードライバーとして働くことができます。

参考リンク(Appendix)
  • 警察庁:酩酊者対応に関する一般的な注意事項
  • 国土交通省:タクシー事業者向け安全対策資料
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