未経験でも理解できる！
流し営業で安定した売上をつくる実践ポイント
タクシードライバーとして「流し営業」で稼ぐのは簡単ではありません。しかし、コツを押さえれば安定した収入を確保することは十分可能です。
この記事では、未経験の方でも理解できるように「流し営業とは何か」から「売上アップの具体的な戦略」までを詳しく解説します。
東京をはじめ都市部で活躍したい方は、ぜひ参考にしてください。
タクシーの「流し」とは
「流し営業」とは、駅や施設に待機せず、街中を走りながらお客様を探す営業方法です。東京などの都市部では一般的で、ドライバーの判断力と情報力がものを言います。
待機よりも自由度が高い反面、計画性がなければガソリン代や時間を浪費してしまうリスクもあります。
流しのタクシーで売上をアップさせるコツ
流し営業は「走る量」ではなく「走る質」で勝負が決まります。無計画に街を走るのではなく、需要が発生するタイミングと場所を把握することが大切です。
無意味に流し営業はしない
目的もなく街を走ると、燃料や時間のムダになります。過去の乗車データやアプリの需要ヒートマップを参考に、「どの時間にどの場所が強いのか」を分析してから動くことが大切です。
需要のある時間帯を把握する
- 朝（6〜9時）：出勤・空港送迎・通院需要
- 昼（11〜14時）：買い物・ビジネス移動
- 夜（18〜24時）：飲み会帰り・観劇・接待など
- 深夜（24〜3時）：終電後の帰宅需要
曜日によっても動きが異なるため、「平日＝ビジネス」「週末＝レジャー・飲み会」と意識して立ち回ると効率的です。
人の多い場所を狙う
人が多く集まる場所には自然とタクシー需要があります。駅前、繁華街、病院、ホテル前、オフィス街などが代表的なポイントです。
ただし、道路標識や「タクシー乗り入れ禁止エリア」に注意しながら、合法的な停車ができる場所を選びましょう。
周辺の情報を常に頭に入れておく
地域イベント、ライブ、花火大会、マラソン大会などが開催される日は、一時的に需要が跳ね上がります。
ニュースや自治体のイベントカレンダーをチェックしておくことで、他のドライバーより先回りできます。
電車の遅延情報を把握する
電車が止まるとタクシー需要は一気に高まります。特に山手線や中央線など、主要路線の遅延は大チャンスです。
交通情報アプリやSNSをこまめにチェックして、即座に駅前に向かう判断力を身につけましょう。
天候を見ながら流しの場所を変える
雨の日や猛暑・極寒の日は、徒歩や自転車の代わりにタクシーを利用する人が増えます。
雨天時は商業施設や駅入口、地下街出口付近などに狙いを定めましょう。
天候もまた、稼げる流し営業を左右する重要な要素です。
ロング狙いはしない
「長距離客を待つ」のは非効率です。1時間で1本のロングより、短距離をこまめに回す方が結果的に売上が安定します。
稼げるドライバーほど「回転率」を重視しています。
流しのタクシーが運転中に意識すべきポイント
流し営業では、運転技術だけでなく「見せ方」「立ち回り方」も重要です。お客様から「乗りやすい」と感じてもらう工夫を心がけましょう。
左車線をキープし続ける
右車線を走っていると、停車チャンスを逃すことがあります。基本は左車線をキープしておくと、すぐに停車できるため乗車率が高まります。
車間を取って「空車」を見せる
前の車と詰めすぎると「空車ランプ」が見えづらくなります。適度な車間距離を保ち、乗客にアピールできる位置を走行することがポイントです。
交差点で先頭になる
信号待ちで先頭にいれば、歩行者や乗客から発見されやすくなります。少しの位置取りの工夫が、大きな売上差を生むこともあります。
速度を落として視野を広く保つ
スピードを出しすぎると乗客の挙動を見逃しやすくなります。特に夜間は歩道側に注意を向け、ゆっくり走ることでチャンスを拾いやすくなります。
乗客を降ろした後の行動を決めておく
降車後に「次どこへ行こうか」と考える時間はロスになります。あらかじめ次の狙い場所を想定しておくことで、稼働効率を高められます。
流し以外のタクシーの営業方法
- 付け待ち営業： 駅やホテルなどで待機して乗客を待つ方法。
- 配車営業： アプリや無線配車で予約客を迎えに行く方法。
流し営業とこれらを組み合わせることで、より効率的に稼ぐことが可能です。
まとめ｜流し営業は「考えて走る」ことがすべて
流し営業で稼げるドライバーは、単に走っているのではなく「どこで・いつ・誰を乗せるか」を考えて動いています。
情報、時間、立地の3つを制することができれば、未経験者でも短期間で成果を出すことが可能です。
効率よく動くことを意識し、自分だけの「勝ちパターン」を見つけていきましょう。
よくある質問（FAQ）
Q1：流し営業で一番稼げる時間帯は？
A：平日の夜（18時〜24時）が最も需要が高い時間帯です。ビジネス帰りや飲み会帰りの乗客が多く、短距離でも効率よく回せます。
Q2：東京でおすすめの流しエリアは？
A：新宿・渋谷・品川・銀座などのターミナル駅周辺が人気です。曜日や時間帯によって狙い目は変わるため、実地経験を積むことが重要です。
Q3：初心者がやりがちなミスは？
A：目的地を決めずに走り回ることです。無駄な燃料消費を避け、データや経験をもとにエリアを絞って走行するようにしましょう。
参考リンク（Appendix）
- 警視庁：タクシー営業に関する交通規制情報
- 国土交通省：タクシー営業区域ガイドライン